以前,体調不良を原因に退職しようとしたら引き留められ,結局休職した。
引き留められてとどまるのは意志が弱いことの表れでもあるが,当時は正常な思考能力が失われていたのだから仕方ない(と言い訳をしておく)。
そして,休職から明け,職場復帰した。
会社勤めをしていると,こういう状況であっても,無理せざるを得ない状況に追い込まれることが往々にしてある。
その状況から,いかにして立ち直ったか。
一個人の経験をまとめた記録である。
万人の役に立つとは思わないが,こんな状況で試行錯誤しなが日々過ごしている人間もいるのかと思ってもらえれば幸いである。
前提条件
まず,前提条件から。
- 残業が当たり前の文化(ただし,残業の成果は人それぞれ)
- 部下の時間外の数字を減らすことだけを考える管理職も一部存在する
- 上司に体調不良を相談しても,代わりの人がいない,遅れてもいいから,と言われ何も解決しない
- 会社を辞めるという選択肢は(今のところ)ないものとする
- 仕事が遅れることに関して人一倍,気を遣う
上記のような条件で,残業をやめ,健康を取り戻した方法について述べる。
自部署の理解は(表面上)得られても,他部署から見たら「そんなの知ったこっちゃない」状態であろう。
これは当然であるし,それが理不尽だとも思わない
遅れることが不快
上司は,(事情は分かっているから)遅れてもいいですよ,と言う。
そう言われ,
「あ,そうですか。じゃあ遅れます。」
と言えるほど自分のメンタルは強くない。
遅れることで余計な仕事(本来はやらなくてよかった調整など)が発生するのは目に見えており,自分を苦しめるだけである。
それならば,最初から無理してでも,残業をしてでも,片付けていくしかない。
一方,復職からさほど時間を経過していないということで,(おそらく)産業医の監視下に置かれており,青天井に時間外労働ができるわけでもない。
(無論,そんなにやったら倒れるのであるが)
- 長時間は(体調的な要因で)働けない
- しかしながら仕事は遅らせるわけにはいかない
という,一見すると八方ふさがりの状況である。
これを,どう打開するか。
パラドックス
本題に入る前に,「仕事」には不思議な法則があることに触れる。
頑張れば頑張るほど,早く終わる。
ここまでは,至極当然のことである。
問題はその後。
早く終えたら早く帰ることができる・・・・・・わけではなく,新たな仕事が降ってくる。
この法則が,本人の心身状態に関わらず,適用される。
つまり,倒れそうになりながら,なんとか周りの迷惑にならないように,怒られないようにと必死で仕事を進めて終わらせることができても,「余裕がありそうだ」と周りから思われるだけで,どんどん負荷が高くなっていく。
まずは,この法則に気づくところから始める必要がある。
「『できれば』お願いできませんか?=『必ず』やってください」の謎
復職まもないとき,体調の様子を見ながらでいいので,できればお願いできませんかと依頼された仕事が2件ある。
「できれば」というのを文字通りに受け取り,承諾した。
どころがあとになって,やはり厳しそうなので,謝罪とともにできそうにありませんと伝えた。
すると,表面上は理解したかのような言葉を言われた。
しばらくして,
- ひとつは,遅れてもいいのでやってください
- もうひとつは,口調が強くなり,この時期にやりたい
と言われた。
これが,資料をひとつ作成して終わり,という仕事なら全く問題ない。
ところが,少なくとも数カ月,長いものは年単位でスケジュール管理しつつ複数の関係者と調整や作業を進めていかなくてはならない。
さらに,1件だけでなく,5,6件と担当することになる。
健康なときでさえ頭がパンクしそうになり,休日は睡眠に費やすほどである。
もっとも,自分がこの仕事への適性がないというのは薄々気づいてはいる。
マルチタスクが向く人と向かない人がいるのだ。
たまたま自分は後者であって,そのうえ病気が重なっているという悪条件が重なっている。
難なくこなしている人を見ると尊敬するし,適職なんだな,と羨ましく思う。
「早めに報告してね」の矛盾
上述の「やっぱりできそうにありません」というのは,周囲への影響を最大限考慮し,数カ月の余裕をみて相談した。
筆者は人間かつ休職明けの病気の人間なので,作業量には限度があることを日々感じている。
健康な時でさえ,徹夜をしたところで、翌日のパフォーマンスがガタ落ちし、余計にミスを生じるだけである。
ピンチになりそうだったら早めに報告してね、とはよく言われるけれど、早めに報告したらしたで、まだ大丈夫だよ、と言われるだけである。
かといって、ギリギリまで放置すると、それはそれで、想像した通りの結果となる。
毎日ノー残業
残業を,やめた。
遅れれば責められる。
それでも,残業をやめた。
とにもかくにも,定時で帰るようにした。
結局のところ,定時を過ぎても会社に残っている時点で,自分は限界を迎えていても,傍から見れば「まだ余裕か,じゃあもう少し負荷をかけても大丈夫そうだ」と勘違いされかねない。
残業をやめた結果,どうなったか。
(続く)
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