誰もが多くの時間を費やしている「脳内トーク」の話。
読んだ本
西剛志『世界一やさしい自分を変える方法』アスコム(2023) ※Audible版
いちばん多く話す相手は誰ですか?
本書の冒頭で、著者は、普段いちばん多く話す相手は誰ですか?と問いかける。
家族?友人?会社の人?
いやいや、自分ではないですか、と。
たしかに。
考えてみれば、頭の中には常に声が聞こえている。
考え事をしている=頭の中で声を出している、というような感覚か。
そして、なぜ人と話す方法は学ぶのに、自分と話す方法を学ばないのか、と。
無意識の声
頭の中で、「分からない」とか「もう知っている」と考えて(=脳内で声にして)しまうことがある。
たとえ頭の中であっても、「分からない」と思えば本当に思考停止し、人の話を聞いているときに「もう知ってる」と思えばそれ以上話を聞こうとしなくなってしまうのだという。
それも、無意識で。
このような頭の中での声を、本書では「脳内トーク」と呼んでいる。
「脳内トーク」の活用方法
ネガティブなことを思った(脳内で言った)後には、「でも/だからこそ、~~」と続ける
今日は疲れた。でも、本当に多くのことを勉強できた。
自分に対し、第三者の目線から話しかける(客観視)
あなた/〇〇(=自分の名前)なら大丈夫。
あなた/〇〇(=自分の名前)は、イライラすることを選択している。
苦手な人に言われたことを、脳内でアニメのキャラクターの声に置き換える
相手から言われた心ない言葉を、たとえばドラえもんの声に置き換えてみる。
すると、言われた内容など、どうでもよくなりそう。
〇〇かもしれない、と不安になるのも悪くはない
ネガティブすぎるのは良くないが、ポジティブすぎてもいけない。バランスが重要。
たとえば仕事で「自分のミスで迷惑をかけるかもしれない」と考えれば、必然的に、失敗しないような対策をするようになる。
不安の内容を、アーティストになりきって歌にしてみる
面白そう。
できる「だろうか」
「できる」と考えてしまうと、視野が狭くなる。そこで、「できるだろうか?」と考えてみるのも有効。
たとえば自分の専門分野に対して、すでに「できている」と考えると、そこで成長が止まることを実感している。
でも、技術は次々と進化していく世の中である。
専門分野も「できる」「理解しきっている」と思い込んで、そこで成長を止めてしまうのはもったいないし、つまらない。
そういうときに、「できるだろうか?理解しているだろうか?」と考えてみたい。
やりたいこと/夢を考えるとき
やりたいことや夢は、なかなか見つからないものである。
そこで、逆の発想で、「やりたくないことは?」と問いかけるのが有効だそう。
やりたくないことを徹底的に排除した先にあることこそが、やりたいことであり、夢である。
通勤時間が苦痛ならば、通勤しなくていい環境に身を置く方法を考えればいい。
早起きが苦手ならば、朝早くない仕事を選べばいい。
そんなレベルでもいいのだ。
まとめ
一日のうち多くの時間を費やしている「脳内トーク」の方法を学び、多くの発見が得られた。
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